雨の演出に取り込まれる映画【5選】雨の描写に心打たれる作品
はじめに
毎年、梅雨の時期のどんよりとした朝が苦手です。また、雨の日の通勤は最悪です。濡れた傘。電車の中で濡れた傘があたる。
「折りたたみ傘にして、ビニール袋にしまって鞄にIN!」してほしいです(笑) 日常生活では嫌な場面が目立つ雨ですが、映画ではどうでしょう? 映画の雨のシーンには色々な感情を抱かさせてくれます。
そう「日常とは異なるシーン」があります!
ということで、雨がもたらす効果を踏まえて僕が実際にみた雨の印象のある映画【5選】をご紹介します。
目次
雨がもたらす演出の効果
雨が印象的に残る場面が多い恋愛映画など。感情が揺らぐシーンに多く使われています。
なぜだろうと、素朴な疑問が浮かびましたので調べました(笑)
なぜ印象に残るか?
理由は「晴れの日より雨の日の出来事の方が人の記憶に残りやすい」からです。
見たり・触れたり・匂いを嗅いだり、五感を刺激するため、より印象深いものになるそうです。
この雨の特性を活かして効果的にクライマックスを印象づけています。
「人間の特性を活かした表現方法で効果的に印象づけ」をしていたんですね!
マルチな演出を持つ雨
効果的に印象づけができる雨ですが、様々な演出を引き出しています。
悲しい雨
「悲しい雨」はお葬式のシーンや大切な何かが壊れた時の雨です。
顔に雨粒が滴り涙を印象強くしています。
また演出者の演技で表現するより「相手への思い」を繊細に表現でき、思いを汲み取れます。
楽しい雨
「楽しい雨」の代表は「雨に唄えば Singin' in the Rain(1952公開)」です。
雨の中で唄って踊るほど嬉しい気持ちを表現しています。
悲しいイメージがある要素を逆手に取った表現ですね!
スマートな雨
「スマートな雨」の表現はかっこよくまた近代的なものです。
例としては「グランド・イリュージョン見破られたトリック(2016公開)」のマジックショーのシーンです。
雨を利用したマジックは驚きと興奮を持ち合わせたカッコイイ印象を持ちました!
上記のように雨にはマルチな演出方法を持ち合わせており、映画に欠かせない演出者です!
雨のシーンが印象的な5作品
実際に見た映画の中から雨のシーンが印象的なオススメの映画をご紹介します!
きみに読む物語(2004公開)
ニコラス・スパークスの小説、及び原作を映画化。
認知症を患い過去を思い出せない老女に1冊のノートに書かれた物語を読み聞かせる。
物語は1940年のアメリカ南部シーブルックが舞台の純愛ストーリー。
初恋の相手とはうまくいかないのが現実ですが、この映画では苦難を乗り越えて2人が結ばれていきます。
印象に残ったシーンは2人の再開時に降った「土砂降りの雨」のシーンです。
過去を洗い流す、再出発を感じさせる演出にほのぼのしました。
Singin' in the Rain 雨に唄えば(1952公開)
ミュージカル映画の傑作として知られる、ハリウッドを代表する名作の一つ。
この映画といえば、「土砂降りの雨」の中で主題歌を歌いながらタップダンスを踊る場面が有名です。
僕がこの映画を認知したきっかけは海外ドラマの「glee」でした。
「Singin' in the Rain」をマッシュアップで歌っているシーンがあります。
雨の中、タキシードに身につけ歌って踊る演出に釘付けになりました!
映画を見たことがある方は、ぜひこちらもチェックしてみてください。
おおかみこどもの雨と雪(2012公開)
細田守監督による長編オリジナル作品第2作。
「親子」をテーマにした本作品。
細田守監督の作品は感情の変化を、天候を利用して表現することが多い。
本作は「雨」のシーンで親心の「かなしい」を表現しており感情移入しやすいです。
印象的なシーンは子供が自立する場面の「雨上がり後の晴れ」の情景です。
クローズZERO(2007公開)
高校生を中心とした不良少年の抗争ストーリーを描く高橋ヒロシさんの漫画『クローズ』を原作とした映画。
振り返ってみると豪華キャストで構成されていて年に1度ペースで見返しています(笑)
印象的なシーンはクライマックスの滝谷源治と芹沢多摩雄の1vs1の場面です。
抗争が始まる前からクライマックス手前まで「土砂降りの雨」を使用しています。
登場人物たちの感情、主に闘争心や友達を思う気持ちを際立たせています!
一般的な「かなしい・恋愛」とは違った表現で印象に残っています。
マトリックス(1999~)
1999年公開の第1シリーズから多くの人を魅了した本作。
というのもSF映画でありながら「カンフー・信仰・哲学・ワイヤーアクション」と多数のコンテンツが盛り込まれています。
本作をオススメにした理由は「文字コードを雨の様に見立てた」シーンをクライマックスの闘いのシーンにつながっていることです!
最初と最後が繋がった時のあの気持ちが忘れられません。
また2021に第4作が公開予定なのでこの機会に見返してもいいかなと思います。
まとめ
ごく一部のご紹介となってしまいましたが、恋愛・ヒューマンドラマなど「感情」に訴えかける映画には「雨」が使用されています。
今後、映画を見る際に雨がもたらしている効果を気にしながら鑑賞するのも新しい楽しみ方だと思います。
憂鬱な気分になる日常の雨から、映画の素敵な雨に魅了され、気分転換出来たら最高です。